対応できるメッキの種類

亜鉛メッキ(電気亜鉛メッキ)

三価光沢クロメート(ユニクロ)

亜鉛メッキ後の後処理方法の1つで、ユニクロとは光沢クロメート(青銀色)に属します。
三価光沢クロメートとは、有害な六価クロムを含有せずに、従来のクロメート処理と同等以上の耐食性が得られます。また、従来のクロメート処理の欠点であった加熱時の耐食性の低下が抑制されます。三価光沢クロメートは六価光沢クロメートの代替被膜として、一般的に普及されています。

三価有色クロメート

亜鉛メッキ後の後処理方法の1つで、有色クロメート(黄金色または虹色)に属します。
三価有色クロメートとは、有害な六価クロムを含有せずに、従来のクロメート処理と同等以上の耐食性が得られます。また、従来のクロメート処理の欠点であった加熱時の耐食性の低下が抑制されます。三価有色クロメートは六価有色クロメートの代替被膜として、一般的に普及されています。

スズメッキ(無光沢スズメッキ)

無光沢スズメッキ

無光沢スズメッキは、白みがかった銀白色をしており、電気接触抵抗が低いという電気特性を持ち、安価に製造できるメリットがあります。
これにより、柔軟性や潤滑性を生かした摺動部品や、電気特性を生かしたチップ抵抗、電気接点の端子、ピン類、圧着端子など、各種電気電子部品に使用されています。

その他(電気メッキ)

※当社ネットワークによるパートナー会社にて行います。

純金メッキ

純金メッキ(純度99.9%)は、半導体部品に接合用としての用途や、IC部品、薄膜回路、電極などにも用いられています。極めて純度が高く、熱、圧力、及び超音波をかけると容易に金線やアルミニウム線に接合可能、金スズ半田の濡れ性も良好です。

銀メッキ

銀メッキは、銀の持つ独特な色調により古来より尊ばれ、金と並んで装飾品全般に活用されてきました。特徴は、金ほど高価ではなく、電気伝導率(電気の通しやすさ)、熱伝導率(熱の通しやすさ)または可視光の反射率(反射しやすさ)が全金属中最大である点です。そのため、極めて広範囲な分野で利用されています。

銅メッキ

銅は熱伝導性、電気伝導性が高く、展延性に優れる金属であり、特有の赤みの色調を有しています。
銅メッキは、これらの銅の特性を活かして、鉄鋼や銅合金、亜鉛ダイカスト、プラスチック、セラミックスなどの様々な素材に装飾用、機能用として幅広く利用されています。ただ、銅は変色しやすいため、最上層メッキよりも下層メッキとして使用される場合が多いです。

スズメッキ(光沢)

光沢スズメッキは、無光沢スズメッキと比較して、表面の滑らかさや、硬さが増すため、滑り性や耐磨耗性が優れています。端子接点部分は、ビスの締結時に強い力で金属がすれるため、滑り制や耐摩耗性の向上は、機械部品の機能として最適です。また、製品の見た目においても、光沢表面の為、キズが目立ちにくくなります。

ニッケルメッキ(光沢)

光沢ニッケルメッキは、主に外観に艶があり見た目が良く、素材の状態にもよりますが顔が映るぐらい鏡面に磨いたものほど光沢を出すことが出来ます。
用途は、人目に付く場所に使用される装飾部品等(ドアノブ・手摺・自動車用ホイル)のめっきに適しています。
例えば、金メッキ・銀メッキ・クロムメッキ等の光沢が必要な場合の下地メッキとしても用いられることもあます。

ニッケルメッキ(無光沢)

無光沢ニッケルメッキは、光沢ニッケルメッキと比較すると艶がなく見た目は悪くなりますが、光沢ニッケルメッキの様に光沢を出す為に投入する添加剤の影響がないことで非常に安定した緻密なニッケルメッキ被膜が得られるので内部部品のメッキに適しています。

クロムメッキ

クロムメッキとは、ほとんどの水道の蛇口に使われているシルバー色で少し青白いメッキです。
他にも水道のパイプなどの水栓金具、チェーン、車の金属製バンパー、ホイールキャップなどに使われています。
非常に耐食性が良く、硬く、耐候性、光や熱の反射性がよいメッキです。

亜鉛メッキ(ブラック)

漆黒色をした、耐食性、光反射防止性、耐候性等に優れた亜鉛めっきのクロメート処理です。有色クロメート処理よりも優れた耐食性を得ることができます。
下地に電気亜鉛メッキを貼り、硝酸銀などを含んだ溶液でクロメート処理をすると黒色になります。

その他(無電解メッキ)

※当社ネットワークによるパートナー会社にて行います。

無電解ニッケルメッキ

無電解ニッケルはリンとの合金になっており、電気ニッケルメッキとともにニッケルを主とした被膜です。防錆を目的とした場合、両方ともその違いは殆どありません。 但し、無電解ニッケルは製品の形状に関わらず被膜に覆われるため、結果として耐食性は電気ニッケルメッキより優れています。

メッキ加工可能な素材

素材 種類 亜鉛メッキ スズメッキ
金属 銅合金
金属
金属 ×
金属 鉄合金 ×
金属 鉄鋳物 ×
金属 ステンレス ×

※ ▲=ご希望条件などにより異なりますので、別途お問い合わせください。

加工方法

主な加工方法

加工方法 内容 詳細
メッキ 三価クロメート 三価クロメートとは、通常、亜鉛メッキ後の後処理として耐食性付与のため、三価クロムのクロメート(クロム酸塩)の薄い皮膜を付けることを言います。
メッキ ユニクロ ユニクロメッキとは、一般的に亜鉛メッキにクロメート処理をした光沢クロメートのことを言います。
メッキ ベーキング処理 ベーキング処理とは、めっき後に熱処理を行なうことにより、焼入れ製品などの水素脆性除去などを行います。
組立 ボルト 金属の丸棒にねじを切り、一端に直径より大きな六角または四角の頭を作ったものを言います。
組立 リベット 金属板をつぎ合わせるのに使う、頭がまんじゅう型をした鋲(びょう)のことを言います。
組立 ビス 小ねじ。特に、金属接合などにナットと組み合わせて用いる小形のねじのことを言います。
組立 ナット ボルトのねじ棒にねじ込んで物を締めつけるのに使う部品のことを言います。

その他の加工方法

※当社ネットワークによるパートナー会社にて行います。

加工方法 内容 詳細
カット・穴あけ加工 レーザー加工 レーザー加工とは、主に鋼板(鉄板)やステンレス板、アルミ板、真鍮板などの薄板金属(板金材料)を、レーザー加工機(レーザー切断加工機)によって行う切断加工(カット)・穴あけ加工のことを言います。
カット・穴あけ加工 タレパン加工 タレパンというと何となくほんわかしたイメージが沸くと思うのですが、これは「タレットパンチプレス」という加工を短くした言い方で、とても頻繁に使われている加工技術のことを言います。
カット・穴あけ加工 シャーリング シャーリング加工機を用いて鉄板を含む板金を一定の長さに切断する加工法のことを言います。
曲げ加工 V曲げ V曲げ加工とは、90°曲げを基本に任意の角度に曲げることを言います。
曲げ加工 ヘミング曲げ ヘミングは180度折り返す曲げ加工です。
ヘミング(折り返し曲げ)は端部の強化や手等が触れたときに、なめらかなタッチとなるようにしたい(含む安全化対策)ときに使用します。接合手段として使うこともあります。
曲げ加工 段曲げ 段曲げは専用金型による折り曲げ方法で、V曲げでは不可能なZ曲げ形状を1工程で折り曲げる事が出来る加工方法のことを言います。
曲げ加工 R曲げ R曲げを行うには、パンチ先端がR形状の金型を使用し一度で所定のR形状を造る方法と、ワークを少しずつ送りながらR形状を造る”送りR曲げ”の二通りの曲げ方法があります。
曲げ加工 ロール曲げ ロール曲げ加工(roll bending)は、3本または4本のロールの間に板を通して曲げる円筒曲げ加工法のことを言います。
成形加工 タップ 穴に雌(め)ねじを切る工具で柄部と刃部からなり,刃部は雄(お)ねじに軸方向の溝を数条つけた形状をしています。手回しタップと,ねじ立盤やボール盤などに用いる機械タップがあります。
成形加工 バーリング バーリング加工は、穴あけ加工に近い加工技術ですが、どちらかというと穴あけ加工というよりも穴を広げる加工といった方がしっくりくる加工方法です。
成形加工 皿モミ 皿頭のボルトや小ねじを工作物にねじ込むときに、工作物にはあらかじ皿穴が必要になります。 その皿穴をつくるために穴の縁を円離に大きく面取り(座ぐり)加工することを言います。
成形加工 座ぐり 主にナット等の座のすわりを良くしたりねじの頭部を沈める為の加工方法のことを言います。
成形加工 特殊形状(ルーバー等) 板金で使用するルーバー加工とは、通風のために隙間を開けて使用することが多くパソコン・ディスプレイなどの熱を逃がす為に使います。
建築用語では、ガラリ、鎧張りとも言います。
溶接 スポット溶接 スポット溶接とは、抵抗溶接の一種。溶接したい金属に電気を流し、その抵抗熱で金属を溶かして接合することを言います。
溶接 スタッド溶接 スタッド溶接とは、ピン(スタッド)に電流を流すことで直接、母材(主に平板)に溶接する方法のことを言います。
溶接 ナット溶接 ナット溶接とは、その名の通りナットを溶接によって板金に取り付ける加工方法のことを言います。
メッキ 溶融亜鉛メッキ 溶融亜鉛めっきは、鋼材を、高温で溶かした亜鉛に浸し、表面に亜鉛の皮膜を作る技術のことを言います。
メッキ ニッケルメッキ 光沢ニッケルめっきなどの電気ニッケルめっきは、金属イオンの還元を外部電源(整流器)から供給される電子から受け取ることにより行われることを言います。
メッキ 無電解ニッケルメッキ 無電解ニッケルめっきは、還元剤である次亜リン酸塩が酸化され亜リン酸塩になります。このとき電子を放出しニッケルイオンを還元しニッケル(めっき被膜)を作る技術のことを言います。
メッキ クロムメッキ クロムめっきは、ビッカース硬度で750~1000HV程度の硬度が得られ、耐食性・
潤滑性・離型性・耐摩耗性に優れた表面を得る事の出来る表面処理技術です。
メッキ 黒染め 鉄鋼の表面に緻密な酸化被膜を形成させ錆を防ぐ処理のことを言います。
他の呼び方として、四三酸化鉄被膜と呼ばれることもあります。
仕上げ・研磨 電解研磨 電解研磨とは、液中で製品に電気を流し、電気化学的に溶解させながら研磨する仕上げ方法のことを言います。
仕上げ・研磨 ブラスト仕上げ 鏡面材(磨き材)にスチール、ガラスビーズ、砂などを打ち付けて梨地肌にする仕上げ方法のことを言います。